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物語

時は江戸の末期。
出雲の国に町中から愛される人気者いた。

仕事をしていなかったが、人気者のため、いつも食料の差し入れがあり、女にも困らず、自由奔放に毎日を送っていた。

しかし、ある事件が起きた。
彼の住む町に原因不明の病気が流行っのだ。
ろくな治療薬もない町の人々は、次々と亡くなっていった。
貴重な治療薬を持っている人もいたが、自分よりも人気者を助けたいがため、薬を全部人気者にあげた。


半年後、その町には人気者1人だけになってしまった。

結局、町の人々は自分で薬を飲む者は1人もいず、全て人気者あげてしまった。

元々人の良い人気者は、町の人々にも薬を飲ませてあげようとしたが、誰も飲もうとしなかった。
町の人々が飲まないなら人気者も飲むつもりはなかったが、どうやら人気者が寝ている隙に、町の人々が無理矢理飲ませていたようだ。

あまりにも愛されすぎた故に起きた悲劇。

1人残された人気者は、明るかった性格も暗くなり喋ることもなくなってきた。

このまま1人で町にいても生きていけるわけないと感じた人気者は、遠くの町に移住することにした。

どれだけ歩いたのだろうか。
1週間、いやそれ以上か。 やっと町に着いた。

その町は異様な雰囲気に包まれていた。
そこらじゅうがピカピカと光りを発し、「キュインキュイン」とか「ガコッ」という音が町中から聞こえていた。


ぱ…ち…ん…こ…す…ろ…っ…と

文字の読み書きが苦手な人気者だったが、何とか読めた。
しかし、言葉の意味はまったく分からない。

とりあえず建物中に入ってみた。
そこには、ギラギラとした目つきで、一心不乱に目の前にある機械を動かしている人々が…。

機械の前の看板には

「あいむじゃぐらぁ」

と、書かれている。

一体、この機械は何なんだ。
機械からは丸くて平べったいものが出てきている。
寛永通宝かと思ったが、どうも違う。

人気者は謎の機械を打っている人に聞いてみた。

どうやら、同じ絵柄が揃ったら当たりで、「めだる」という物が出てくるらしい。
絵柄の中でも「7」が揃うと、たくさん「めだる」が出てくるとのこと。
ちなみに7が揃う時は、機械の左側にある「行行」電球が光るらしい。

そして、自分で出した「めだる」は、お金と交換してくれるらしい。

生活費が尽きかけていた人気者は、ここで増やそうと考えた。

さっそくやってみるが、7がなかなか揃わない。7以外の絵柄はたまに揃うが、出てくる「めだる」は少しだけ。

ついに金が尽きてしまった。
なけなしの金。

人気者は呆然とするしかなかった。

金のない人気者はゴミ箱を漁って、食べ物の残りカスで飢えを凌ぐ毎日。
真夏の暑い時期だったので、昼間は「ぱちんこすろっと」の建物内で日差しを避ける。

あの、みんなから愛されていた人気者の面影はすっかりとなくなっていた。

毎日毎日、「ぱちんこすろっと」で他の人が機械と戦っているのを見ているだけ。
人気者は何度も死のうと思った。

そして、遂に決断した。
あの人が7を揃えたら死のう。
もう死んだほうが楽だ。

運命のときが来た。
「行行」電球が光る。
あぁ…。
これで7を揃えたら決断しよう…。

と、その時。

突然話しかけられた。

「すまんが。厠はどこですかい?」

ヨボヨボのお爺ちゃんだった。
仕方なく連れてってあげた。
この何気ない行動が後の伝説誕生の手助けとなっていたということは、誰も知る由はない。

戻ってくると、「行行」電球を光らせた人は、すでに「めだる」放出時間を終了させていた。
人気者は7が揃ったのを見たわけじゃないので、仕方なくもう一度7を揃えるまて待った。

そして、その時は来た。
敢然と輝く「行行」電球。心踊る瞬間も、人気者にとっては死兆星のようなもの。

死のう…。


ん…!?

人気者の頭に鮮烈が走った。
確か・・・、前回光ったときも7揃いから同じくらい機械を動かした時。
そういえば、その前も…。もしかして、7が揃いやすい時があるのでは…?

人気者は自然と体が動いた。
「あいむじゃぐらぁ」を動かしている人に、いつ当ったかを片っ端から聞いてみた。

やはり。

この機械は、一定の時間動かしたら当たりやすくなっている。
そして、もう1つ分かったことは、7揃い後はすぐに当たりやすい。

根拠はなかった。

機械を分解して調べたわけでも、この機械を作った人に聞いたわけでもない。

人気者の頭に「死のう」という気持ちは消えていた。
その後も食い入るように見続け、ある法則を発見した。

まったく当たらずに、お金をたくさん突っ込んだ機械は、一度7が揃うと、その後すぐに当たる。
さらに、今まで当たらなかったのが嘘のように当たり続けるという傾向。

間違いないと確信した人気者は、軍資金を確保するため外に出た。
人気者は何でもした。
ドブさらい、厠掃除、ボケた老人の排泄物処理…。
人気者がこんなに努力したのは初めてだ。

そして、遂に勝負できるほどのお金が貯まった。

「ぱちんこすろっと」に着いた人気者はひたすら待った。
たくさん突っ込んで、7を揃えて、「めだる」が出終わって即ヤメの機械を。
しかし、そんなピンポイントで条件に当てはまる機械は出てこない。
それでも待った。

待ち続けて、遂に1ヶ月が経過した。
この間、人気者は水しか飲んでいない。
ガリガリに痩せ細った人気者は今にも倒れそうだった。




来た…っ!




条件にピッタリと当てはまる機械がっ!
人気者は、すでに立つことが出来なかったため、這いつくばって機械まで行った。

人気者の運命を握る機械。
そんな重要な局面だったが、結果はアッサリと決まった。



出た…っ!



機械が壊れたかのように揃いまくる7絵柄。
あまりにも出まくるので、周囲には人だかり。
人気者は機械に体を預けるように一心不乱となって動かし続けた。


換金したら3両。
現在の価値で約25万円。
人気者は約4、5時間で手に入れた。


大金を…っ!!


息を吹き返した人気者。
そこからの快進撃は物凄いものがあった。
絶対に負けられなかった前回の勝負は、条件に完全に当てはまる機械を発見するまで動くことはできなかった。
しかし、今は違う。
お金に余裕がある人気者は、自分が気になった機械を動かしまくった。
自分で調べて間違いないと思った法則に従って動かし、人気者のやる気を呼応するかのように結果がついてきた。

この常勝の人気者の噂は町中に知りわたり、この町でも「人気者」になった。
名前のなかった人気者は「神」と呼ばれ称えられた。出雲の国の人々は滑舌が悪いため、神がビャミと聞こえるので、いつしか人気者は「ビャミ」と呼ばれるようになった。

ある人が聞いた。

「たくさんの法則があるようですけど、通称とかありますか?」

ビャミは一言。


「じゃぐると」


この名称にした理由までは語ってくれなかった。
「じゃぐ」は「あいむじゃぐらぁ」から取っているんだろうけど、「ると」って何だろうか?

そんな疑問と共に、「じゃぐると」は町中に浸透した。
しかし、ビャミから「じゃぐると」の法則を直接聞いた者はおらず、皆、自分が考えた「じゃぐると」だった。

そしてある日、ビャミが忽然と姿を消した。
行き先を知る者はいない。
その直後、激しい戦が始まった。
出雲の国は敗北し、乗っ取られてしまった。
「ぱちんこすろっと」は出雲の国だけの施設だったらしく、侵略してきた者達は気味悪がって全ての「ぱちんこすろっと」を取り壊した。


これらの出来事が記された文献は、太平洋戦争によって全て焼失し、その当時のことを知る者も全員亡くなった。
そのため、江戸時代に「ぱちんこすろっと」というものが存在していたという事実を知る者は現代にいない。
しかし、当地のある寺に「じゃぐると」と記された石がある。
そこには、ビャミと刻印されていた。


2012年、今や当たり前のように存在するパチンコやスロット。
実は江戸時代からあったのだ。

そして現在進行形で、ある青年が毎日のようにアイムジャグラーを打っている。
彼は、アイムジャグラーには独特の出方があると強く主張している。
いわゆるオカルトだ。
彼もオカルトというのを認めているらしく、その独自の理論である「アイムジャグラーのオカルト」を略し、


「ジャグルト」


と、言っている。
江戸末期に現れた伝説の「あいむじゃぐらぁ」打ちのビャミと同じことを言っている。
しかし、オカルトという言葉は江戸時代には存在しない。

これはただの偶然か・・・?

そういえば・・・。
彼の出身地は島根県。
そう出雲の国だ。

確か名前は・・・


・・・っ!!


雅・・・っ!!

そう雅だ!
ビャミを逆から読むと・・・






この話は、あるフリーライターがパチスロの起源を調べた際に見つけたこと。

「ジャグルト」

この言葉には、まだまだ謎が隠されていそうだ。
信じるか信じないかは、あなた次第・・・。







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